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2008年9月17日水曜日

ニッポンの女魁 ― 高場乱

ニッポンの女魁という事で高場乱という女性のさわりだけご紹介したいです。

江戸末期から明治までの混乱を颯爽と駆け抜けた女子。
女子とは言いましたが彼女は幼名を「養命」と言いまして彼女は男として育てられました。
当然、男装に身を包み学問に武芸にと父から教え込まれたようです。
と言うのも九州は博多の眼科医‘高場正山’のもと生まれ育ち高山家には男子の跡取りが居らずそういった意味合いもあった男子として育て上げられたようです。

10歳で元服して16歳で男子と夫婦の仲になるがすぐさま婚姻解消し亀井道場に入門し論語などの漢学ばかりでなく蘭学も学べる塾で多方面への博識を広げてゆく。
20歳にしてそれまでの眼科医の後を継いだ後も儒学に邁進して教育の場を設けるべく私塾興志塾を開く。

興志塾には様々な荒々しい類の男たちが集まりそれを束ねるのが女魁 高場乱で街中でも名声が轟いたそうである。
門下生には頭山満や武部小四郎、越智彦四郎、来島恒喜などその時代を突き動かして行ったような男たちが数え上げられる。

男装の女子にして男勝りな傑物だったそうな・・・
時代は幕末から明治。
西南戦争の不条理やいろいろな混沌が渦巻く荒々しい時代が生んだようにも感じる女性像だ。

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