荒魂・和魂(あらたま・にぎたま)
荒魂は神の荒々しい側面、荒ぶる魂である。天変地異を引き起こし、病を流行らせ、人の心を荒廃させて争いへ駆り立てる神の働きである。神の祟りは荒魂の表れである。
和魂は、雨や日光の恵みなど、神の優しく平和的な側面である。神の加護は和魂の表れである。
和魂はさらに幸魂(さきたま、さちみたま、さきみたま)と奇魂(くしたま、くしみたま)に分けられる。(しかしこの四つは並列の存在であるといわれる。)
幸魂は運によって人に幸を与える働き、収穫をもたらす働きである。
奇魂は奇跡によって直接人に幸を与える働きである。幸魂は「豊」、奇魂は「櫛」と表され、神名や神社名に用いられる。
現代的に考えるならば、私的な魂・公的な魂と言える。幸魂・奇魂=別魂・髪魂(分霊・形見)との解釈が可能。
また、人間の心は、天と繋がる一霊「直霊」(なおひ)と4つの魂(荒魂・和魂・幸魂・奇魂)から成り立つという考え方があり、一霊四魂(いちれいしこん)と呼ばれる。
2009年8月26日水曜日
荒魂・和魂
投稿者 神木慧仁 ラベル: 日本の文化
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿