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2009年5月21日木曜日

家訓考

上杉謙信公家訓16ヶ条 「宝在心」

心に物なき時は、心広く體泰なり
心を見失わせるような物がない時は心が広々として、体がゆたかである

心に我儘なき時は、愛敬失わず
わがままに振舞うことがない時は、 全てを愛し、慈(いつく)しむことを 忘れないものだ

心に慾なき時は、義理を行ふ
惜むようなことがない時は、 他人への義理や思いやりを 忘れないものだ

心に私なき時は、疑ふことなし
自分勝手な心がない時は物事に対しても疑うことはない

心に驕(おご)りなき時は、人を敬ふ
思いあがった心がない時は他人を尊び敬う気持ちになる

心に誤(あやま)りなき時は、人を畏(おそ)れず
やましい心がない時は他人を恐れることがない

心に邪見なき時は、人を育つる
心に偏見がない時は人を立派に育てられる


心に貪(むさぼ)りなき時は、人に諂(へつら)うことなし
心に欲が深くない時は他人におべっかを使いへつらうこともない

心に怒りなき時は、言葉和かなり
心に怒りがない時は言葉は柔らかく和やかになる

心に堪忍ある時は、事を調ふ
心に耐え忍ぶ努力がある時は物事は順調にすすむ

心に曇りなき時は、心静かなり
心が曇りなく晴々とした時は、また心も穏やかである

心に勇ある時は、悔やむことなし
心に勇気がある時は後悔することはない

心賤(いや)しからざる時は、願い好まず
心が卑(いや)しくない時は無理な願いを好まず努力して掴める

心に孝行ある時は、忠節厚し
心から尽くそう心がける時は真に仕えようとする気持ちが深い

心に自慢なき時は、人の善を知り
心に自惚れ(うぬぼれ)がない時は、他人の優れた素晴らしさを知ることができる

心に迷なき時は、人を咎(とが)めず
心にしっかりとした信念がある時は他人を責めないものだ


徳川家康の家訓

一、人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くが如し、必ず急ぐべからず。

一、不自由を常と思えば不足なし

一、心望み起こらば、困窮したる時を思ひ出すべし

一、堪忍は無事長久の基

一、怒りは敵と思え

一、物好きは末に歎くことありと知れ

一、勝つことばかり知りて負くることを知らねば、害その身に至る

一、唯だ己を責めて人を責むるな

一、何事も及ばざるは過ぎたるに勝れり

伊達政宗の家訓

一、仁に過ぐれば弱くなる。義に過ぐれば固くなる。礼に過ぐれば諂い(へつらい)となる。智に過ぐれば嘘を吐く。信に過ぐれば損をする。

一、気ながく心おだやかにして、よろづに倹約を用い金銀を備ふべし。倹約の仕方は不自由なるを忍ぶにあり。この世に客来たと思へば何の苦しみもなし。

一、朝夕の食事はうまからずとも褒めて食うべし。元来客の身になれば好き嫌いは申されまじ。

一、今日行くをおくり、子孫兄弟によく挨拶して、娑婆の御暇(おいとま)申すがよい。

岩崎家の家訓(三菱財閥を創設した人)

一、小事に齷齪(あくせく)するものは大事ならず。宜しく大事業を経営するの方針を執るべし。

二、一度着手した事業は必ず成功を期せよ

三、決して投機的の事業は企つるなかれ

四、国家的観念を以って総ての事業に当たれ

五、奉国至誠の赤心は寸時も忘るべからず

六、勤倹身を持し、慈恵人を持つべし

七、能く人柄技能を鑑別し、適材適所に用いよ

八、部下を優遇し、事業上の利益は成るべく多く彼等に分与すべし

九、創業は大胆に、守成には小心なれ

北条氏綱・五か条の訓戒

一、将から侍にいたるまで義を重んじるべし。

たとえ義に違(たが)って国を切り取れども、後世の恥辱を免れることなし

一、侍から農民にいたるまで、全てに慈しむべし

一、驕(おご)らず、へつらわず、身の分限の守るを良しとすべし

一、倹約に勤めて重視すべし

一、勝利が続けば驕(おご)り生まれ、敵を侮(あなど)り、不行儀あり、注意すべし


[吉本興業の社訓]

・幸せは自分でつかもう

・いつも明るく元気よく。困ったときこそ笑顔をもとう

・社員は会社の商品見本。よく寝てよく食べ良く笑おう

・昨日まで何をしたかは結果論。今日何する?明日どこへいく?

・大人の態度で子供の発想、好奇心に素直になろう

・人と自分の良いところを探せ。お互いの笑顔はそこから生まれる

・はっきりいおう、しっかり聞こう。それが本当のチームワーク

・正しい道筋がよい結果を生む。仕事の構造をしっかり理解しよう

・行動だけが情熱を表現する。君は自分をプロデュースしているか?

・社会のルールが仕事の基本。君は吉本以外でも働けるか?

・楽しんで仕事ができてこそのプロ。君は仕事を面白くしているか?

・修羅場で君は光っているか?君の価値はここで決まる

[電通の社訓]

一、 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。

二、 仕事とは、先手先手と働きかけていくことで、受け身でやるものではない。

三、 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。

四、 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。

五、 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは…。

六、 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。

七、 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。

八、 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。

九、 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。

十、 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる

[鹿島建設の社訓]-鹿島守之助の事業成功の秘訣20箇条-

「旧来の方法が一番いい」という考えを捨てよ

絶えず改良を試みよ。「出来ない」と云わずにやってみよ

有能なる指導者を作れ

ひとを作らぬ事業は亡ぶ

「どうなるか」を研究せよ

本を読む時間をもて

給料は高くせよ

よく働かせる人たれ

賞罰を明らかにせよ

なるべく機械を使うこと

部下の協力一致を計れ

事業は大きさよりも釣合が肝心

何よりもまず計画

新しい考え、新しい方法の採用を怠るな

一人よがりは事を損ず

イエス・マンに取り巻かるるなかれ

欠陥は改良せよ

人を怨まず突進せよ

ムダを見つける目を開け

仕事を道楽にせよ

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